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淳、光と闇
第22章 さゆりの危機
「はい…なんでしょう?」

「あのさ、
この子達が私達に
助けを求めたときに
この子達、私達の言う事
何でも聞きますって言ったんだけど…」

夢子がにやりと笑って淳を見た。

「ギョッ!!」

淳はいやな予感がした。

「そうなんですか?
淳ちゃん…?」

さゆりが淳に聞いた。

「は、はい…
あの時は婦長さんを助けたくて…
つい言いました…」

「そう…」

「それでね。
今、咲が所属している
救急救命で人が足りないんだと。
補充はする予定だけどそれは
半月先の話で。
さゆりさん、救急救命に
淳を貸して??」

「え?えーーー???」

淳は飛び上がった。

「私…救急救命なんて
出来ません…」

「あら?何でも言う事…
聞くんじゃなかった?」

「そ、それは…」

「あれは嘘だったのかなぁ??」

夢子は淳を覗き込んだ。

「ふ、婦長さん、
た、助けてぇ…」

「あら?そう言う約束なら
淳ちゃん、
行かなければいけませんよ?」
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