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淳、光と闇
第23章 救急救命の死闘
健は絶対に淳を誉めない。

咲は健に

「先生、何で
淳ちゃんを誉めないのです?」

「誉めるに値しない。」

「そんな…酷い…」

「あいつは救急救命の
本当の怖さを知らない。」

「それは…」

咲もそれを聞くと黙ってしまった。

淳は救急救命の本当の怖さを知らない。

しかし、淳がそれを知るのには

時間は掛からなかった。


ある日、重症患者が運び込まれてきた。

交通事故で意識不明の重体。

内臓破裂に眼球損傷。

「すぐに眼科へ応援要請。
内科、泌尿器科、消化器科へ
応援要請…」

健の指示が飛ぶ。

「淳、手術の準備。」

「出来ています。」

「返事はハイで良い」

「はい!!」
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