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淳、光と闇
第23章 救急救命の死闘
「ふん!少しは分ったか?」

しかし、淳は看護師として天才だった。

自分にはスタッフのような、

看護師のような俊敏な判断は出来ない。

それなら、自分の高いIQをフルに使って

個々の性格ややり方を記憶して

処置の手順やタイミング等

必要な項目をデータとして記憶し

その時その時でデータを参考にして

次の行動を予想して自分は先回りする。

そんな方法を取った。

淳の脳はフル回転した。

高いIQが100%働いて淳の体に

先読みの指示を出す。

そんな淳を夢子は黙ってみている。

「カンフル!!」

要求が出た時はすでに淳は

カンフルを持って待ち構えていた。

「やっぱり…淳は天才だ…」

「普通なら
体が覚えるまで半年は掛かる。
それをあの子は…」

体の反応が遅れる為に

遅れる分を淳は頭脳でカバーしていく。

健は処置後コーヒーを飲みながら

「少しは分ってきたな。」

そう言ってコーヒーを飲んだ。

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