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淳、光と闇
第23章 救急救命の死闘
「あれを克服しないうちは
淳は使えない。」


しかし、ここで健は淳を甘く見ていた。

淳はその日の夜から資料室で

交通事故や建設現場の事故の

ビデオを見て研究して

患者の姿に慣れていった。

それだけなら淳ほどになると

一晩あれば慣れる。


次の日から淳はどんな患者が来ても

戻すことは無くなった。

しかっりと患者を見つめて

「先生!!動脈欠損が併発しています。」

逆に健にアドバイスする。

「こいつ…一晩で克服しやがった。」

「バキューム。」

「先生…指示遅い…」

「な、なにぃ??」

健は淳を睨むが手を止めている暇は無い。

「お前…」

「縫合完了。
淳…後は頼むぞ。」

「はい!!」

返事が聞こえた時には既に淳の

姿は無かった。

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