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支配~control~
第1章 破滅への入口
3日前に呼び出された時と同じお店。
あの時は、気になっている先輩からの呼び出しで、すごく胸が踊っていた。

今日もその先輩からの呼び出し。
また胸がざわついている。

でも、今日と3日前とはちょっと違う。
恐怖、不安…。
でもそれだけじゃない。
何かもっと違う感情が奥底で見え隠れしている。

「茜、おまたせ」
純さんが向の席についた。
「今日はお前のが早かったんだな」
じっと見つめる。
目が合って、とっさに逸らした。
「何飲む?」

「あ…アイスティーを…」
純さんは、すみませんと店員を呼び、オーダーを済ませた。
飲むものが届くまでまた沈黙が続く。
どうしよう…。
何か話した方が良いのかな。
でも何を話したら…。

「お待たせしました。アイスティーの方は…」
「あ、私です」
店員さんが慣れた手付きで飲み物を並べる。
「ごゆっくりどうぞ」
そう言い残し去って行った。

純さんは目の前に置かれた白いカップに手をやり、口をつけた。
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