この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
支配~control~
第1章 破滅への入口
その姿はいつも会社で見る純さんの姿とあまり変わりがなく、この間のことが夢のような気がする。
この人があんなことを…。
純さんは端正な顔立ちで黒髪短髪。
背は180センチ位あって、背の高い私がヒールを履いても見上げられる。
細身に見える身体も実は適度に鍛えられていて、まさに男って身体をしている。
会社でも人気の高い先輩…。
「そんな見つめられると照れるんだけど」
ふいにそんなことを言われて、慌てて否定する。
「見つめてなんか…いません…」
語尾がだんだん小さくなっていくのが自分でもわかる。
純さんは、ふーんとまた珈琲を口にした。
「飲まないの?」
それ…と、指をさす。
「あ、いただきます…」
「茜ちゃんはストレート派なんだ」
茜…ちゃん?
いつも呼び捨てで呼ばれている人にいきなりちゃん付けで呼ばれて、なんだかこそばゆくて、血がいっきに上る。
それを隠すように、私はストローを口にした。
カランカランと氷が音を立てる。
ダージリンの香りが届く。
その間、自意識過剰なのかもしれないけど、ずっと見られてる気がして、顔を上げることが出来なかった。
この人があんなことを…。
純さんは端正な顔立ちで黒髪短髪。
背は180センチ位あって、背の高い私がヒールを履いても見上げられる。
細身に見える身体も実は適度に鍛えられていて、まさに男って身体をしている。
会社でも人気の高い先輩…。
「そんな見つめられると照れるんだけど」
ふいにそんなことを言われて、慌てて否定する。
「見つめてなんか…いません…」
語尾がだんだん小さくなっていくのが自分でもわかる。
純さんは、ふーんとまた珈琲を口にした。
「飲まないの?」
それ…と、指をさす。
「あ、いただきます…」
「茜ちゃんはストレート派なんだ」
茜…ちゃん?
いつも呼び捨てで呼ばれている人にいきなりちゃん付けで呼ばれて、なんだかこそばゆくて、血がいっきに上る。
それを隠すように、私はストローを口にした。
カランカランと氷が音を立てる。
ダージリンの香りが届く。
その間、自意識過剰なのかもしれないけど、ずっと見られてる気がして、顔を上げることが出来なかった。