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伝わらない想い
第3章 恋か友情か
...。

職場からの電話対応を終わらせて店に戻る。

窓際に座って待つ蘭の元に戻る途中、知った顔を見つけた。

「純」

久しぶりに見る純はその前に座る女の人を見つめ、なんだか幸せそうに見えて嬉しくなる。
「お前何してんだよデート?」
こいつが女遊びをやめるきっかけになった女の人がどんな人なのかただただ気になった。

「あ、ああ、まぁ」
気恥しそうに濁す純を他所に、俺は彼女を見る。

「初めまし...て」
心臓が飛び出るかと思った。

そこに座っていたのは、例の瞳の綺麗な彼女で。
名前も知らない彼女で。

俺が好きになった...彼女だった。

それを悟られないように普通を装う。
「お前こんな可愛い子とどこで知り合ったんだよ」

心のざわつきを抑え、なんとか笑顔を作って見せた。
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