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伝わらない想い
第4章 幸せを願う
「じゃあ、俺はここだから...」

この空気を押し払うかのように俺はホームに降りた。

そしてすぐに激しい後悔が襲ってくる。

彼女への想いに蓋をしたはずなのに。
全く出来てなくて、これでもかという勢いで溢れ出してしまった。

彼女が幸せならそれで良いって、そう思っていたのに。

彼女の涙が俺をおかしくする。

守ってやらないあいつに怒りが湧いた。

『茜は俺のだから』
純の言葉が頭の奥で何度も何度も響く。

だったら...彼女を泣かさないでくれ。


.....ー。


...俺はそんな思いを振り払うように仕事に打ち込んだ。
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