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友達でいるしかない
第3章 初めての彼女

「あっそ、分かった。…美春、俺たちこれで終わりな」

「あっ…」

そっけなく終わりを告げると彼女が何か言いたげに声をあげる。
だけどその言葉が続かない。

「それが…美春の望みだろう?だったら聞いてやるよ」

「何それ…それだけ??他にいうことあるでしょう!!」

俺の言葉にむかついたのか噛みついてくる。

「お前が別れろって言ったんだろうが。何も言わずに従うって言ってんだからガタガタいうなよ…面倒くさい」

それだけ吐き出すと俺は背中を向けて歩き出す。
グダグダ叫んでいるか、もう関係がない。
終わりを告げてきたのは向こうだ。
俺はただそれを受け入れただけ。

そう思っていた。
だけど周りの反応はそうではなかった。
話が噂となり人の口から口へと渡り歩く。
尾ひれがついて大きくなるのは必然。
初めは面白がって話を膨らませていた他の生徒たちも話が広がるにつれて遠巻きに俺を見るようになる。
一人一人俺の前から姿を消していく
あることないこと付け足されいつの間にか俺が彼女を妊娠させて中絶をさせたとまで大きくなった。
さすがにそうなると先生たちも動かないわけにはいかない。
職員室に呼び出され大人数名に囲まれて威圧される。
妊娠等は噂でしかないとすぐに理解してもらえるが、中学生でその行為は問題があると親まで呼び出される始末。
受験シーズン直前で他の生徒を鎮めるために俺だけが1週間の自宅待機を命じられる。
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