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友達でいるしかない
第6章 文香の幸せ
「ねぇ…怒らないから正直に言っていいよ。誰のをここに入れた?」

中をかき乱し翻弄する。

「ああ…立ってられない…」

あまりの快楽に足がガクガクしているのが分かる。
そろそろ限界かなと冷静に判断する。
拘束している手を離し腰に手を回し受け止める。
雅の手が自然と俺の方に回りしがみつく。

「いいよ。最後にイカせてあげる」

耳元でささやいて雅の一番感じるところを集中的に刺激する。
雅はクリよりこっちでイキやすいことはもちろん知っている。

「んんんんっ…それ…だめぇ…」

俺の肩に口を押し付け声を我慢する。
容赦なく攻め続ければ高みは目の前に見える。

「あああああぁ…イクッ…」

シャツを握りしめてビクッと身体を震わせ俺の腕の中でイッた。
荒い息をしながら俺に巻き付いた腕に力を込める。
たぶん俺から別れを切り出されるのを知っている。
今更もう遅い…
スカートから腕を抜き雅を抱きしめる。
そっと髪にキスをして最後の言葉をかける。

「意地悪してごめんね」

雅の巻きついた腕を解くと地面に崩れ落ちる。
それを上から見下ろし溜息をつく。

「雅…バイバイ」

振り返ると呆然と立ち尽くす男が目に留まる。
刺激が強すぎたかなと少し反省。
それでも、彼女を取られそうになった男としてはこれぐらい反撃させてもらってもいいだろうと考える。
歩き出して男の肩に手を置き耳元で告げる。

「雅をよろしく」

男の意地だ。
1年の男に彼女を取られるのを黙って引き下がれない。
けれど、雅には少し悪いことをしたなと反省した。
だから、この男に一言付け足しその場をあとにする。

だけど、何をやっているんだろうと自分で呆れる。
気持ちがないのにつきあっている自分にも非があるのは十分に分かってる。
好きになろうと努力もしている。
だけど、やっぱり、本気になれない自分がいた。
理由は分かってる。
分かってるけどどうしようもないこともある。

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