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欠片
第1章 17歳の頃の俺たち
生まれて初めて女を、人を殴った。
その女は大人しくクラスでも目立たず、スクールカーストでいえば最下層の女だ。
同じ17歳といえども、学校の中にも社会がある。大人と同じで、見下せる相手は容赦なく見下すし、見下された相手は息を潜めて学生生活を送らなければならない。それは今も昔も変わっていないはずだ。最下層の奴らは格好の玩具として俺たちに扱われる。
温かい人形といえばわかってもらえるだろうか?
今、俺の下半身は淫靡な温もりに包まれている。俺たちがリアル・ラブドールと呼んでいるその女子生徒は泣きながら腰を振っている。名前は覚えていない。埃臭い旧校舎の体育倉庫が俺たちのラブホテルだった。俺、サエキ、カトウ、ムロイの4人で代わる代わるリアル・ラブドールの口に突っ込んだり、乳首をつねったりして楽しんでいた。
「お前、いつになったらフェラがうまくなるんだよ?」
喉の奥に突っ込んでいるサエキが呆れながらリアル・ラブドールの頬を軽く叩く。怯えて震えている死にかけの犬みたいに四つん這いになっているリアル・ラブドールはバックからも挿入されている。バック担当はムロイだ。高校生とは思えないほどしなやかなグラインドで責めている。この日、カトウは「なんだか気分が乗らない」と言って、スマートフォンでの撮影係に徹していた。カトウはAVをよく見ているせいか、カメラワークにこだわりがあるらしい。
基本的に俺たちの顔は写さないように撮影しているが、その日は全員の顔を撮っていた。
泣き顔のリアル・ラブドール。控えめに喘いでいるリアル・ラブドール。俺に殴られて口の端が切れているリアル・ラブドール。ピースサインをしながら腰を振っているムロイ。リアル・ラブドールの髪を掴んで人間オナホールにしているサエキ。それを眺めている俺。出し入れが繰り返されているリアル・ラブドールのヴァギナはぬちゃぬちゃと音を立てていて、行儀の悪い人間が食事をしているような不快感を煽った。
ムロイがペニスを奥まで押し込み、腰を止めた。
「こうやって押し付けてると子宮口が開発できるらしいぜ」
きっとデマだろうと思うが、面白ければどうでもいい。リアル・ラブドール、万が一ポルチオ開発されてしまったらご愁傷さま。