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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
とじろりと口に笑みを浮かべながら澄に視線をむける。
「あー、わかったから何か買ってきてくれ」
頭をかきながら何かに降参するように目を伏せてペンを置いた。
「じゃぁアイス買ってくるね。ここまで頑張ったご褒美に
・・・そうそう雫君は10位以内なら取れると思うよ。
前回は取れたんだし、教えてもらえる人もいるんでしょ?仲よくね」
とウィンクをして上機嫌で財布を片手に教室を出ていった

ただ、俺は彼女の言葉に引っ掛かりを覚えてそれに気がつき声をかけようとした時すでに佳奈江は階段を降りていた。
もしかして彼女にも先輩とのことがばれてるのだろうか。
まさかと澄を見ると彼はノートにかぶりつくようにペンを走らせていたが力のいれすぎでシャープペンの先がぽきぽきを音を鳴らしながら折れる
「あのさ、彼女知ってるの?」

「いや知らない、俺は何も知らんぞ」
言葉遣いも変わってるし明らかに動揺してるのが見え見えだ
俺は彼のノートを引っ張り、彼の視線をこちらに向けた

「はなしてくれる?」

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