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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
連日の睡眠不足で雫は教室の机に突っ伏す
その頭に敷かれてるのは、細かく整った数字や文字で埋め尽くされたノートと教科書だ

彼は連日に続く眠気に欠伸が止まらない中、テスト期間中に終わらせなければいけない課題を進めていた
テスト勉強だけならまだしも、宿題まであると流石に大変だ
前回はテスト範囲も狭かったから少量だったが、今回はテスト範囲が広い分厄介だ

普段の自分ならこんなへまはしないが、何せ最近はそれどころではなかったため仕方がないと思うことにした。

それは、澄も同じだったようで自分の隣でひいひい言いながら進めいるが、そこまで進んではいないようだった

「ねぇ、何でテストってあるのかしら
こんな退屈な問題見てるだけで眠くなるわ、
あー、お菓子作りたい」

「なら、俺たちのために何か作ってきてくれ。」

「それが今日は家庭科の授業の準備で使われるから作れないの。
はぁ、こんなの普通に取れるから勉強とか必要ないのに。あ、そこ間違ってるよ」
先ほどから何故か俺らに交じってすでに宿題を半分ほど終わらせている佳奈江さんに邪魔されていたから

彼女は半分独り言なのだけどそれに反応するがために手が止まり、問題も間違えまた解き直しと悪循環だった
彼女は頬杖をつきながらクルクルと器用にペンを回しながら聞いてきた
「それにしても、雫君も宿題終えてないんて珍しい
いつも宿題の提出は真っ先なのにまだ残ってるし。最近は授業中もどこか上の空だったし
テスト来週だけど大丈夫?」

「まぁ、今回はいろいろと・・・赤点は流石に取らないけど。
十位以内かはどうだろう」
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