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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
職員室に鍵を預けて、若松先生を呼ぶと彼は資料室に居ると言われたのでそこに向かった。

「先生、居ますか?」

「あぁ、雫か。すまない、こっちにも用があるのを忘れててな」
先生は資料室に探し物があるらしく、がさがさと棚にある資料を漁っていた。
「そうなんですか、それで俺に用って」

「あぁ、最近授業調子良くなさそうだったからな、他の先生にも伺ってみたら、他でもって言ってたから、心配してたんだ。
何か悩み事でもあるのか?」

「まさか、それだけで?」

「そりゃあ、俺の生徒だからな」
そんなことをさらりという先生に、素直に驚いた。
以外と見ている。
「ありがとうございます。もう、大丈夫ですよ。」

「そうか、なら良いんだ。
テストはどうだ?」

「・・・ちょっとだけヤバいかもですね」

「はは、そうか。まぁ頑張れ。
お前ならできる。
答えられる範囲なら答えるから、後日質問に来ても良いぞ。」

「はい。ありがとうございます。
じゃあ失礼します。」

「おお、気をつけて帰れよー」
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