パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 雫の家

熱は先輩が言った通りに、下がっていた。
まぁ、元々体は丈夫な方だし今回が珍しいくらいだったからなぁ

取り合えず部屋戻ろ・・・あっ、そうだ

｢先輩入りますよ？｣

｢うん、あれ？それは｣
雫はお盆の上にマグカップを乗せて部屋に入ってきた。
｢コーヒーです。先輩甘いのは苦手っていってたので砂糖はいれてませんよ？
それとも、コーヒーは苦手でした？｣

｢いやそんなことないけど。寧ろ好きだよ。｣

｢本当ですか？良かったぁ。俺全然先輩の好みわからないので｣

｢おしえてなかったっけ？｣

｢はい、教えてもらってません。｣

｢そっか・・・好きだよ。コーヒー特にミルクが入ってると｣
とマグカップを見つめながら嬉しそうに笑ってるのが見えた。
｢じゃあ、ミルク持ってきましょうか？｣

｢いや、今日はいいよ。ブラックも好きだし。｣
とそれを口につける姿をみて俺は嬉しかった。

｢でも、なんで急に？｣

｢いや、そのいつも俺ばっかりが貰ってばかりだなって｣

｢ふーん、気にしなくていいのに。てか、敬語はやめようよ｣

｢え、あぁこれは癖みたいなものなので。気にしないでください。｣

｢えー、だってそんなんじゃ何か距離を感じるんだもん｣

｢うー、急に変えるのは難しいですよ。｣

｢あはは、急には無理なら少しずつでいいから。｣
それからも他愛無い話を続けたが、雫の敬語は治らなかった