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第1章 健と舞の過去

「舞ちゃん、注射なんて
私出来ないよ。
法に触れる…」

しかし舞は

「今はそんな事を言っている場合ではない。
少しでも患者さんを救わないと…
お願い、手を貸して！！」

女性たちは怪我人を処置していった。

見様見真似の臨時の看護師。

しかし、これがここの周辺の患者を

多く救う事になったのだ。

「水が、食料が、衣類が…
薬が…包帯が、ガーゼが…
全然足りない！！」

焦りの色が濃くなっていく舞。

「救援物資はまだなの？」

この時舞はここでのリーダーの一員になっていた。


一方、健は今の病院で救急救命に

配属されたばかりだった。

震災のことを知り浩太は医師会の

要請を受けて健を派遣した。

「健！！お前の故郷を救うんだ！！」

赤十字と共に現地入りした健。