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健と舞の過去
第1章 健と舞の過去
しかし、大切なものを失ってしまった健と舞。


「そ、そんな…!!」

三人は健と舞の話を聞いて愕然となった。

「健先生と舞婦長に
ここの光景はあまりにも酷すぎる。」

東日本大震災と言う災害は

この二人に決して治る事のない傷をつけていった。

「あれ…?」

海岸を見ていた結花が浜辺できちんと

整理されたおままごとのセットを見つけた。

浜辺に降りて結花とゆりがその

おままごとのセットに手を合わせている。

「何してるのよ?」

後ろから淳が怖い顔をして二人を睨んだ。

「淳…」

「結花、ゆり!!
このおままごとセットの持ち主は
必ず生きてこれを取りに戻ってくるの!!
それをあんた達は…
何考えてるのよ!!」

「そ、そうだね…
淳、ごめん…
きっと戻ってくるよね…
この持ち主は…」

三人はそう言って涙を流した。

それを健と舞が見ていた。
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