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二兎を追って落ちた穴
第1章 今彼レン
月並みですが、理想の男性という表現がよく合います。誰だって自分の彼が一番だと胸を張りたいものですよね。

格好良いというよりは可愛い、そう紹介したくなります。鼻は筋が通っていなく、そこだけピョコっと突き出ていて、それに笑うときには大きく口を開いて歯と舌を見せるので、犬のようです。目は大きな二重です。栗色に透き通っていて、近づけば私の顔も映ります。キスのときには目を閉じるって、あれは誰が決めたんでしょうね。私としてはどちらも楽しみたいので、いつも困るのですが。

性格も犬、それもポメラニアンみたいな小型犬です。どこにデートに行くにも私の前をキャッキャと歩くので遊園地などでもよく置いて行かれそうになり、ムッとして私の方から手を繋ぐのがいつものことで、しかし「ごめん」とシュンとされるとすぐに許してしまいます。

屋内スポーツにもよく行きます。私と二人ならボルダリングやスカッシュ。男友達とやるならフットサルですね。私と付き合っている今でもたまに遊ぶので、私が専属マネージャです。

出会いのきっかけもフットサルでした。グループ会社の交流戦というんでしょうか。もっともまあ、私たち女子社員にとっては彼氏の自慢合戦みたいになって、当時、私だけ残念な気になるのですが――そこにレンがいました。決して上手には見えませんが、そんなことより、一番楽しんでいて一番よく笑い、仲間の得点は盛り上げてミスはフォローする。そして、転ぶときは一番派手に転ぶ。擦り傷だらけになって仲間とじゃれ合っているのを見たとき、惚れたというよりは、この人のことをもっと知りたい気でいました。
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