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二兎を追って落ちた穴
第4章 エピローグ:二兎を追って落ちた世界
「さっき言ったこと、本当だろうな」
「聞かないで……」
すっかり電気を落としたベッドの中、彼が息を飲む音が聞こえた。初めてだ。タクヤとのピロートークそのものが。また全身にキスを受ける。……明日の朝、私はピルを飲み、彼の女王になる。
いままで私と体を重ねた男を思い出す。6人……いずれレンを入れれば7人になる。かつて初めてした人を除けば、誰に対しても「あなたで3人目」とさえ言えば特に波風は立たなかった。レンにはまだ、その数字を教えてすらいない。タクヤには真実を伝えてはあるが、いずれ彼も知らない間に数が積み上がり、そしていつか私を本当に破壊する人に出会うかもしれない。
世間で言えば一桁などまだヌルい。何を怖がっていたんだろう?私はこんなに魅力的なのに。未経験の男もいい。パートナーのいる男に私を抱かせたらどうなるだろう?案外、一晩で2人も3人も数が増えてもおかしくない……そんな夢を見ながら。
「聞かないで……」
すっかり電気を落としたベッドの中、彼が息を飲む音が聞こえた。初めてだ。タクヤとのピロートークそのものが。また全身にキスを受ける。……明日の朝、私はピルを飲み、彼の女王になる。
いままで私と体を重ねた男を思い出す。6人……いずれレンを入れれば7人になる。かつて初めてした人を除けば、誰に対しても「あなたで3人目」とさえ言えば特に波風は立たなかった。レンにはまだ、その数字を教えてすらいない。タクヤには真実を伝えてはあるが、いずれ彼も知らない間に数が積み上がり、そしていつか私を本当に破壊する人に出会うかもしれない。
世間で言えば一桁などまだヌルい。何を怖がっていたんだろう?私はこんなに魅力的なのに。未経験の男もいい。パートナーのいる男に私を抱かせたらどうなるだろう?案外、一晩で2人も3人も数が増えてもおかしくない……そんな夢を見ながら。