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夏が来たら
第7章 夏が終わっても
絢子が代官山駅の前で佇んでいると、ひときわ爽やかな青年がやってきた。


まるで高原の風を身にまとっているような、涼しげで心地よい笑顔。


「久しぶり、絢子さん。俺のこと覚えてくれているよね」


「当たり前ですよ。ずっと、秋生さんに会いたかった」


絢子ははにかんだ笑顔を浮かべた。


「俺も」


秋生はそんな彼女が愛おしくてたまらなかった。


「じゃあ、行こっか」


秋生は絢子の手を取り、代官山の街へ繰り出した。
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