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夏が来たら
第7章 夏が終わっても
「行くってどこへ行くんですか?」


「俺の家。あ、敬語はもうやめようよ。俺たちもう恋人同士なんだから」


「奥さんとは…その、離婚が成立したっていうこと?」


「そう。まあなかなか大変だったけど、何とかね。おかげでバツがついちゃったけど」


秋生は鞄の中に入っていた離婚受理証明書を絢子に見せた。


受理された日付は、昨日のものだった。


「離婚ホヤホヤでデートなんて不謹慎かもしれないけど、一応問題は片付いたし、これからは絢子と一緒に人生考えていきたいなって。


・・・だめかな?」


秋生はいたずらが見つかった少年のようなぎこちない笑顔を浮かべた。


「だめじゃないよ。もう待てないもの」


絢子は秋生の頬にそっとキスをした。
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