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想いのカタチ
第3章 君にできる事
彼女のために身を引いた。
彼女がみているのは僕ではなかった。
最初から分かっていたこと。
それでも、いつかは僕のほうを向いてくれると信じていた。
信じていたけど心の奥底では不安であふれていた。
だから楽しそうに話す2人を見て嫉妬して彼女を傷つけようとした。
その時に流した涙が今でも忘れられない。
彼女から見つめられるとあの時のことを攻められているようで逃げ出したくなる。
その時から少しずつ歯車が狂いだしたのだろうか?
違う。
狂いだしたのは、あの暑い夏の日から。
彼女の見つめる瞳には僕が映らなくなった。
抱きしめてキスをしても気持ちがこもらない。
僕を感じてくれない彼女がもどかしくなる。
そんな苛立ちが伝わったのか、彼女の気持ちが不安定になっていく。
些細なことで怒り、泣き出す。
僕の傍にいたいと一緒にいても幸せな顔を見せない。
いつも無理して笑うようになる。
距離を置いたほうが言いかと思って距離を置いても何も変らない。
確実に彼女の中から僕がいなくなる。
僕と付き合うことで傷つくのならばと僕は決断をする。
手放したくない彼女を、彼女のために手放すことを決めた。
「もう…別れようか…」
僕にとっては悩みに悩んで出した答え。
だけど彼女の返事はあっさりしていた。
「分かった…」
彼女がみているのは僕ではなかった。
最初から分かっていたこと。
それでも、いつかは僕のほうを向いてくれると信じていた。
信じていたけど心の奥底では不安であふれていた。
だから楽しそうに話す2人を見て嫉妬して彼女を傷つけようとした。
その時に流した涙が今でも忘れられない。
彼女から見つめられるとあの時のことを攻められているようで逃げ出したくなる。
その時から少しずつ歯車が狂いだしたのだろうか?
違う。
狂いだしたのは、あの暑い夏の日から。
彼女の見つめる瞳には僕が映らなくなった。
抱きしめてキスをしても気持ちがこもらない。
僕を感じてくれない彼女がもどかしくなる。
そんな苛立ちが伝わったのか、彼女の気持ちが不安定になっていく。
些細なことで怒り、泣き出す。
僕の傍にいたいと一緒にいても幸せな顔を見せない。
いつも無理して笑うようになる。
距離を置いたほうが言いかと思って距離を置いても何も変らない。
確実に彼女の中から僕がいなくなる。
僕と付き合うことで傷つくのならばと僕は決断をする。
手放したくない彼女を、彼女のために手放すことを決めた。
「もう…別れようか…」
僕にとっては悩みに悩んで出した答え。
だけど彼女の返事はあっさりしていた。
「分かった…」