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想いのカタチ
第3章 君にできる事
僕を救ってくれたその笑顔をこれからも見ていたいと思ってしまった。
今、完全に失恋したばかりで寂しいはずなのにそう思うことはおかしいのかもしれない。
だけど僕の心は穏やかにしてくれた彼女。

「…もしよかったらこれからも会ってもらえますか?まだ君の気持ちに答えられるか分からないけど、もっと君を知りたいと思うから…ダメかな?」

少しびくつく僕に手を差し伸べる。
その手を取り熱く拍手を交わす。
この時にはもう僕は彼女に恋をしていた。
また実感はなかったが後になって考えてみると、もう彼女に惹かれていたと思う。

「私の名前は伊藤美鈴。文香と則孝とは小学校からの幼馴染です」

彼女、美鈴の自己紹介を聞いて驚く僕。
彼女は悪戯っぽく笑って僕の唇を奪う。
戸惑う僕に彼女は屈託のない笑みを浮かべた。

「私が慶介を幸せにしてあげる」

Fin

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