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第5章 愛しい私の未来の旦那様

平日休みの私は彼との休みが合わずに基本は夜に会うことが多い。
2か月に一度ぐらいしか休みが合わず寂しい思いもした。
だけど私はこの仕事が好きで彼にあわせて仕事を変えようとは思わなかった。

明日は久しぶりに休みが一緒で彼の家にお泊り。
いつものように彼が先にお風呂に入り、私が上がってくるのをビールを飲みながら待っている。
ビールを持って彼の横に座ろうとすると、彼は膝の間においでと私を呼び入れる。
私は黙ってそこに座り、後ろから抱き付かれる。
こういう時は何か話したいことがある時。
だから私は彼が口を開くまでひたすら待つ。

「火曜日にね…文香に会ったよ」

彼の口から幼馴染の名前がでる。
その名前は私の幼馴染で彼の元カノ。

「うん…それで？」

「飲みに行った…ごめん」

元カノと飲みに行ったことに罪悪感を感じていのだと分かった。
だけど、私はあまり気にしていないのに。
黙っていればいいのにと思うけど、それができないのが慶介。
私を不安にさせることは何一つしない。

「気にしてないから大丈夫よ。それで？話したいのはそれじゃないよね？」

彼に体重をかけて寄りかかる。
自分はここにいるのだと伝えるために。