パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 最上な時

今日はどうしても定時で上がりたくて、この一週間前倒しで仕事を終えた。
今日は朝から落ち着かない。
私だけではない。
彼氏彼女がいる人であれば朝からソワソワして時間ばかりを気にしている。
あと5分。
このまま何もなく終業ベルがなってくれと心の中で祈る。
その祈りが通じたのが、アクシデントもなく定時を迎えた。

「おつかれさまでした～」

パソコンの電源を落として社内にいる社員に挨拶をしてロッカーに向かう。
そこにはもう退社する女性の姿が数人。
いつもよりおしゃれをしてウキウキと顔がほころんでいる。

「竹中さんもこれから？」

同期で違う部署の子から声を掛けられた。

「はい。晴れてよかったですね」

「本当に。去年なんて夕立で、直前で中止になったよね」

なんて話しながら急いで帰る準備をする。
準備終わった人から退社していく。