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想いのカタチ
第8章 最上な時
「文香…ずっと好きだった。父さんが亡くなって病院に見舞いに来てくれた時から俺は文香に恋してた。」

則孝の手が私の頬に触れた。
そして真剣な瞳が私を射抜く。

「これからもその想いが変ることはない…だから俺と結婚してほしい…傍にいてほしい」

その言葉と共に夜空には大輪の花が咲いた。
その光で照らされる則孝の表情は真剣で凛々しく見えた。
その表情を見ながら私は告げた。
告げる言葉は考えなくても決まっている。

「はい…私でよかったら、いつまでも傍にいさせてください…」

私の答えを聞いて、真剣な表情は崩れ満面な笑顔になる。
今、上がっている花火よりきれいな素敵な笑顔だった。

「一生離れない…一生離さない…愛してる、文香」

「私も…愛してるよ。則孝」


Fin
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