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想いのカタチ
第8章 最上な時

そしてヒュルヒュルと言う音がして夜空に大輪の花が咲く。
真正面に広がる花火が私と則孝を照らしていく。
特等席の意味が良く分かる。
誰もいない空間で愛する人とワインを傾けながら花火を見る。
ごった返す会場より素敵な空間だった。
どんどん花火は上がる。
色とりどりの花火が夜空に咲き、夢中だった。
いつの間にか則孝が真横に椅子を移動して私の肩を抱いてふたりで夜空を見上げていた。
その肩に頭を預けて幸せな夢のような時間を過ごす。
その間に色々な料理が運ばれてきて、それに舌鼓する。
バーなのにしっかりとした料理は定評があると彼は説明する。
元々、会社の先輩だった人が脱サラをしてこのバーを開いたらしく、このバルコニーに気がついた時に予約をしてくれたとの事だった。
「あっ…ハート」
夜空に無数のハートがちりばめられた。
「文香…」
耳元で則孝の声が聞こえた。
夜空から目線を則孝に移して見つめた。
則孝の瞳に私が映っていた。
少し近づけばキスができる距離。
だから迷わずキスをした。
ただ触れ合うだけのキス。
今はそれだけでいい気がした。
真正面に広がる花火が私と則孝を照らしていく。
特等席の意味が良く分かる。
誰もいない空間で愛する人とワインを傾けながら花火を見る。
ごった返す会場より素敵な空間だった。
どんどん花火は上がる。
色とりどりの花火が夜空に咲き、夢中だった。
いつの間にか則孝が真横に椅子を移動して私の肩を抱いてふたりで夜空を見上げていた。
その肩に頭を預けて幸せな夢のような時間を過ごす。
その間に色々な料理が運ばれてきて、それに舌鼓する。
バーなのにしっかりとした料理は定評があると彼は説明する。
元々、会社の先輩だった人が脱サラをしてこのバーを開いたらしく、このバルコニーに気がついた時に予約をしてくれたとの事だった。
「あっ…ハート」
夜空に無数のハートがちりばめられた。
「文香…」
耳元で則孝の声が聞こえた。
夜空から目線を則孝に移して見つめた。
則孝の瞳に私が映っていた。
少し近づけばキスができる距離。
だから迷わずキスをした。
ただ触れ合うだけのキス。
今はそれだけでいい気がした。

