この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想いのカタチ
第9章 初めてのクリスマス

「ごめん…遅くなって」
慌ててお店に入って謝ると、文香はにっこりと笑って立ち上がった。
「大丈夫大丈夫!!お店の予約があるから行くでしょう?」
お店の予約は20時で、あと30分しかなかった。
「そうだね…本当にごめん…」
そう言いながら、伝票を手に持ってレジに歩いて行った。
財布を出そうとする文香の手を制してお金を払った。
「ありがとう」
文香は躊躇しながらも俺の好意を受け止めてくれた。
そして外に出れば冷たい空気が身にまとってくる。
文香は赤のコートを着て俺の隣に並んだ。
俺は、文香の手を取ってポケットに突っ込んだ…
これが夢だった。
文香とこんなふうに歩けることをずっと…想い描いていた。
文香はそんなことを思ってくれていたのだろうか…
お互いにお互いを好きなのにすれ違ってきた青春時代。
つきあうことを想像して寂しかったことを思い出していると、今の自分は幸せなんだと思えてくる。
慌ててお店に入って謝ると、文香はにっこりと笑って立ち上がった。
「大丈夫大丈夫!!お店の予約があるから行くでしょう?」
お店の予約は20時で、あと30分しかなかった。
「そうだね…本当にごめん…」
そう言いながら、伝票を手に持ってレジに歩いて行った。
財布を出そうとする文香の手を制してお金を払った。
「ありがとう」
文香は躊躇しながらも俺の好意を受け止めてくれた。
そして外に出れば冷たい空気が身にまとってくる。
文香は赤のコートを着て俺の隣に並んだ。
俺は、文香の手を取ってポケットに突っ込んだ…
これが夢だった。
文香とこんなふうに歩けることをずっと…想い描いていた。
文香はそんなことを思ってくれていたのだろうか…
お互いにお互いを好きなのにすれ違ってきた青春時代。
つきあうことを想像して寂しかったことを思い出していると、今の自分は幸せなんだと思えてくる。

