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想いのカタチ
第9章 初めてのクリスマス
イルミネーション会場に来ると、考えることはみんな同じでカップルだらけ。
そんな中を俺たちは、ゆっくりとした歩調で歩いていく。
何枚も写真を撮りながら、初めてのクリスマスを楽しんだ。
帰り際に空いているベンチに座って、ゆっくりとイルミネーションを堪能する。
肌寒くても、文香といると心は暖かで幸せだった。

「ねぇ…来年も来れるかな?一緒に見れるかな?」

イルミネーションを見ながらそんなことを口にする。
来年も見れるかな…

「見れるよ…来年も再来年も…俺はずっと文香とクリスマスを過ごしたい…。また来年も来よう!!」

握りしめている手に力を込めて力強く告げると、文香は笑って頷いた。

「だね…また来年も来ようね…則孝…大好き!」

そう言って、俺のほっぺにキスをした。
あ~…それ反則。
そんなんされたら俺…我慢できない…

「俺も好きだよ…文香」

文香の頬に手を当てて俺の方に顔を向けさせた。
恥ずかしいのか視線を外してくるから、そのままキスをした。
触れるだけのキス…

「Merry Christmas文香」

「Merry Christmas…則孝」

そう言って、またキスをした。
今度は深く…甘く…クリスマスにふさわしいキスをした…


Fin.
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