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想いのカタチ
第11章 永遠の愛を誓うよ
こんな日が来るなんて思ってもいなかった。
いつか別れが来るのなら友達がいいと、頑なに自分の心に蓋をして友達を演じてきた。
死ぬまで傍にいられる友達……
喧嘩しても、それぞれが違う道を歩んでも、友達なら永遠に続くと思っていた。
それでいいと…幼かった私はそう信じていた。
だけどそれは間違いだと…慶介に教えてもらった。
あの時、慶介と街中で会わなければこんな日が来ることはなかったんだと思うと、学生時代に慶介と出会いつきあったのは意味があったんだと思える。
その慶介も美鈴と結婚して家族も増えて幸せに暮らしてる。
慶介が幸せになれてよかったと思う。
いっぱい傷つけて、いっぱい助けてもらったから。
慶介だけじゃない。
色々な人に支えられ、見守られ私たちはここにいる。
則孝と、今ここにいられるのも本当にみんなのおかげ。

「文香?入ってもいいか?」

ドアがノックされ則孝の声が聞こえた。

「うん。いいよ」

その言葉にドアが開き、白いスーツに身を包んだ則孝が立っていた。

―――――…めっちゃ…きれい

声は聞こえなくても、則孝の口はそう動いていた。

「入ったら?」

則孝は慌てて中に入り、私の横に来て鏡越しに私を見ていた。
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