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400時間の子作りレッスン
第2章 知らぬが仏 〜夫 編〜
「これから よろしくお願いするッス」
ヘラヘラ笑って、ヤスはベランダの仕切り板越しに手を差し出す。こういう軽いノリは相変わらずで、昔と違うのは茶髪が金髪になっていることとピアスの数が増えたことくらいか。
「ああ、こちらこそ」
ヤスの手を握り返した瞬間、ゾワッとうぶ毛が逆立つような嫌な感覚が腕から全身に拡がったが、たぶん静電気か何かだろう。
「後で引っ越しの挨拶に行かせてもらうッス」
俺は「いや、いいよ別に」と言ったのだが…
ヘラヘラ笑って、ヤスはベランダの仕切り板越しに手を差し出す。こういう軽いノリは相変わらずで、昔と違うのは茶髪が金髪になっていることとピアスの数が増えたことくらいか。
「ああ、こちらこそ」
ヤスの手を握り返した瞬間、ゾワッとうぶ毛が逆立つような嫌な感覚が腕から全身に拡がったが、たぶん静電気か何かだろう。
「後で引っ越しの挨拶に行かせてもらうッス」
俺は「いや、いいよ別に」と言ったのだが…