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【寝取られ】青春の人 佳代ちゃん
第24章 青春の人 佳代ちゃん(24)

で、俺はその後バスケの練習も程々にして1人で水道のある場所へ顔を洗いに行ったんだけど、その時にその日初めて佳代ちゃんに声を掛けられた。


「ナオ君っ!」


顔を洗っている所に後ろから突然佳代ちゃんに声を掛けられてビックリして後ろに振り返る俺。

そして俺の濡れた顔を見て、佳代ちゃんはタオルを渡してくれた。


「はい、これ使っていいよ。」


「あ、ありがとう。」


佳代ちゃんのタオル、良い匂いがする。


「それと……はいこれ、飲むよね?」


「あ、うん、ありがとう。」


そう言って佳代ちゃんは冷えたスポーツドリンクも渡してくれた。

ドキドキしてしまう。

近くで見ると、やっぱり佳代ちゃんは可愛くて、優しくて……。

キラキラした笑顔は高校時代と全く変わらない、寧ろ可愛さはもっと増してる。

佳代ちゃんに話しかけられたリ目の前で笑顔を見せられると、どうしたって胸がときめいてしまう。

あぁ、やっぱり何があろうと俺はこの人が好きだし、惚れてしまっているんだなぁと、改めて自覚した。


「今日は暑いね~」


「……そうだね。」


佳代ちゃんはいつも通りの佳代ちゃんだった。

もしかしてあの夜、俺と目が合ったと思ったのは俺の気のせいだったのか……?

そんな事を考えながら、俺はなるべく気まずい雰囲気にならないように努めていた。

もし佳代ちゃんが気づいていなかったのなら、俺はそれを顔に出してはいけない。

俺も、いつも通りに佳代ちゃんと接しないと……。


でもそうじゃなかった。

俺が顔を拭いて、スポーツドリンクを飲んでいると、佳代ちゃんは急に黙って何かを言い辛そうな表情になった。


「……な、ナオ君……あのさ……」


「え?」


「……ちょ、ちょっとこっちに来て。」


佳代ちゃんはそう言って俺の腕を掴むと、人目がない道具倉庫の裏へ俺を連れていった。

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