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蜘蛛♠
第6章 能力者


苦し紛れの言い訳。もはや仕方ない。
このおパンティーがM奈の物だということさえバレなければどうとでもなれ。
多少の傷は覚悟の上だ。

するとS子がお鍋の火を止めた。
2秒ほど経ってから川澄の方を向く。
鋭い眼光が川澄の鼓動をより大きくした。

「ふ~ん。女性用のパンツをいつも持ち歩いてるのかしら?圭ちゃんて変態なの?」

笑みを浮かべながら放つS子の言葉に、川澄の視界が闇でつつまれる。
「え………あっ、いやぁ………きょ、今日は……タマタマだよ!ほらっ、見て!!オタマもあるしっ!!」
言いながらS子にオタマを見せた。
タマタマとオタマを掛けた渾身の一撃。
こうなったらS子を笑わすしかない。

S子は目の前に出されたオタマを見つめた。
そしてオタマを受けとり、
そのまま川澄の頭を軽く小突いた。

「いてっっ!!!!」
頭を押さえる川澄を見て、S子から笑みがこぼれでた。

作戦成功か?成功なのか??
あのS子が笑った。しかも今日一番の笑顔かもしれない!!
不意に思い付いた「タマタマオタマ作戦」が効くなんて……。
などと考えているとS子はオタマを鍋に戻しながら呟いた。
「ホント圭ちゃんて嘘が下手ね!!でも変わらないね!昔からそうだったもんね~」

「あはは………そ、そうかなぁ!!あははは」
川澄は苦笑いをしながらS子を観察した。
どうやら怒ってはなさそうである。それどころか、やっと心を開いてくれたかの様に笑顔を見せてくれいる。
これぞ、肉を切らせて骨を断つ!!
川澄は心の中で歓喜の叫びを上げた。

するとS子、
「ねぇ、圭ちゃん」

「んん~?」
川澄とS子の視線が交差する。


「M奈とキスしたでしょ?」

川澄は再び、どん底に突き落とされた。


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