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輪廻
第2章 2XXX年4月1日
実際の両手は自由なので、モニター前にあるシガレットに伸ばして一服する。

片手を駆使してオナニーする。昔の男たちは労力して性欲管理をしたらしいが、そんな無駄なエネルギーは現在では必要ない。

御幸はバーチャルでは俺が御幸の手首を掴むことで、手が塞がり、代わりに自由になったモノを見ている。
袋から段々と唇を根元の方にずらしていき、チロチロと根元を舐めだした。

現実の御幸は掴まれてもいない両手を、顔の脇に上げて、懸命に顔を動かし舌を細かく動かしている。

この気持ちいい感触がこうやって作られているのだと観察できるのだ。

そして側面から見た御幸は、大昔の映像でみるチャップリンのパントマイムより巧妙だった。

御幸にすれば、あの何もない空間に俺が存在しているのだ。

御幸の舌技は絶妙で、ゆっくりと、そして舌先だけは細やかに竿を登っていく。

ようやくカリ首に来たころには、俺の笠は最大限に拡がり亀頭がパンパンに腫れて皮膚が光っていた。

透明なホルダーからその様子が見えた。

『そろそろ口に含んでいいよ。』

御幸がニコリとしてオレを呑み込んでいった。
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