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輪廻
第3章 4月2日
長さのある重い荷物を担いでいる?御幸は『病院送り』になったと考えるのが普通だろう。

じゃあ、寝室にいる御幸は?

それとも、治療が行われた?

謎が残った。

編集解析した画像を保存して、ノイズ後の御幸が寝ている寝室の映像を追うことにした。

まず30分は寝たままだった。最初は死んでいる(『抹殺』)かと思うほどピクリともしなかったが、胸が上下に動き、息をしていた。

しかし、30分間、寝返りも身動き1つしないなんておかしい。

アンドロイド?

御幸にそっくりなアンドロイドを代わりに置いていったのではないか…

あり得ない…

アンドロイドには区別のためにチョーカーをつけることが義務付けられている。
それは例え『天』でも破ることは出来ない。

御幸が目覚める。

目をパチッと開けムクッと起き上がり、周りをキョロキョロ見回した。

そして、ベッドを降りて、部屋をグルッと歩き回る。

そして寝室を出て、全ての部屋に入って探索しようやくリビングにやってきた。

アンドロイドでないにしても何か不自然な動きだった。
まるで、初めてきた場所を確認するような…
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