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第4章 4月3日

『ドクター』のある階につくと、やはり数メートルで入口に着く。
それは、やはり俺の階級が高いことを示す。

なぜなら、横の移動はリニアカートというものに乗るのだが、
『ドクター』の入口からリニアカートの通路が長く伸びているからだ。

それに乗らなくてよい程の距離に『部屋』も『ドクター』も位置している。

俺もリニアカートに乗ってみたい。

子供のような事を思った。

『ドクター』に入ると採血、尿検査、計測、ほとんどのものが機械相手で終わる。

ならば『部屋』で全てが終わるのではないかと思うほど…

そして検査結果もその場で出るのだ。

診察室前のソファーで待つと、ドアが開く。
結果が出たということだ。

中に入ると白衣をきた女医が座っていてこちらを見る。

｢検診お疲れ様でした。｣

白衣をピッタリと閉めて着ていたが下にはシャツを着ていないのだろうか、頭を下げた時の胸元が気になる。

生身の人間に会うのは１週間ぶり？それ以上か、
外出の予定があまり入っていなかったから、たぶんそのくらいだ。

検査結果のシートが渡された。