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甘えた
第7章 07
昨日停まっていた高級車も、車外に出て睨みを利かせている人影も、無い。

迎えにくるはずなのに、まだ着いてないのかな?スマホを確認する。
……ってあたし、何を気にしちゃってるの。

居ないなら居ないでラッキーじゃん!このまま家に帰っちゃおっと。スカートのポケットにスマホをしまうと、あたしの心が少し軽くなった。


……のは束の間で、前方から走ってくる莉壱の姿を捉え観念した。


「都羽ー!」


笑顔で走ってくるから、苦笑いをして小さく手を振り返す。

「車は?」

「都羽が嫌がるからあっちの駐車場に停めたよ?行こ」

隣に並んだ莉壱があたしの手を取って歩き出した。

「あはっ、逃げないよ」

逃がさないために手を掴まれたと思ったあたしは、うっかり口を滑らせてしまう。

「逃げる?……ねね、こうやって手を繋いで歩いてると一緒に下校してるみたいだね…明日は校門の前で待ってようか?」

ひぃっ!校門の前なんか絶対来ないでーっ!この人は次から次へとあたしが困るようなことばかり…

だけど…普通のカレカノだったら…
手を繋ぐのも、校門の前で待っててもらえるのも普通なことで、嬉しいことなんだろうな。
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