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甘えた
第8章 08
この状況に見覚えがあった。

小学校低学年の頃、「とわちゃん、とわちゃん」と纏わりついてくる結愛花に煩わしさを感じた時がある。

結愛花を無視し公園内をずんずんと歩いていたら、いきなり結愛花に突き飛ばされた。

非力な結愛花が体の大きなあたしを、ものすごい力で突き飛ばし、あたしは転ばされた。
転んだあたしを見た途端、結愛花は堰を切ったように泣き出した。


転ばされたのはあたしの方なのに「ごめんね、ごめんね」と必死で抱きしめた。


「とわちゃん、とわちゃん」としがみつく結愛花を。


結愛花はあたしに無視されて怒ったのではなく、寂しさのあまり、あたしを突き飛ばした。それは乱暴な行為をしたのではなく『寂しい』と全身で言ったのだ。

莉壱も3日間我慢して寂しかったのかもしれない。それを『寂しい』という言葉で表すことを知らなくて今、理由の分からない心のモヤモヤにもがいて、あたしにぶつけてる。

あたしは胸元で抵抗していた腕の力を抜いた。

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