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甘えた
第8章 08
首元に顔を埋めさせると…しっかり抱きしめた。
「ごめんね。3日間寂しかったよね?」
「寂しくない。分かんない…イライラする」
「そういう時は『寂しい』って言うんだよ?」
莉壱はあたしに抱きしめれられ、髪を撫でられながら黙り込む。
呼吸が落ち付くとあたしは両手でぎゅうっと抱きしめた。
「俺、我慢したのに…都羽来るの遅いし、来ても全然普通の態度だし……寂しかった」
縋るような上ずった声の莉壱。
「うん…ごめんね」
「都羽は俺に会いたかった?」
3日間、莉壱から解放されて心が軽くなっていたけど…
「うん、会いたかった」
「都羽は俺に会えて嬉しかった?」
優勢となるためにどう駒を進めるかってことしか考えてなかったけど…
「うん、嬉しかった」
嘘を吐いて、ぎゅうと抱きしめた。
莉壱に「寂しい」って感情を、言葉を、覚えてもらいたかったから…
「痛かった…?」
莉壱はそっと優しく胸に手を当てる。
「当たり前でしょ」
「ごめんね。3日間寂しかったよね?」
「寂しくない。分かんない…イライラする」
「そういう時は『寂しい』って言うんだよ?」
莉壱はあたしに抱きしめれられ、髪を撫でられながら黙り込む。
呼吸が落ち付くとあたしは両手でぎゅうっと抱きしめた。
「俺、我慢したのに…都羽来るの遅いし、来ても全然普通の態度だし……寂しかった」
縋るような上ずった声の莉壱。
「うん…ごめんね」
「都羽は俺に会いたかった?」
3日間、莉壱から解放されて心が軽くなっていたけど…
「うん、会いたかった」
「都羽は俺に会えて嬉しかった?」
優勢となるためにどう駒を進めるかってことしか考えてなかったけど…
「うん、嬉しかった」
嘘を吐いて、ぎゅうと抱きしめた。
莉壱に「寂しい」って感情を、言葉を、覚えてもらいたかったから…
「痛かった…?」
莉壱はそっと優しく胸に手を当てる。
「当たり前でしょ」