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甘えた
第10章 10
背後から覆い被さってきた莉壱に突然、耳を舐められた。

「ひゃぁ…ちょっとやめてよ」

莉壱の熱い体温と、湿った毛先が冷たくて心地いい。心地いいからやめて欲しいっ。

「イキたい…」

耳に熱い息がかかる。

もんじゃ焼きに誘うだけなのに、艶めかしく擦り寄って来ないで欲しいっ。

「もぉー。わかった、わかった。もんじゃ行こ」

シャーペンを置いて、体に廻されている莉壱の腕をポンポンと2回叩いた。


「今、勃起してる。イキたい、責任とって」

「は?」

どこがどうなってそうなった?今日の莉壱のムラムラポイントが分かりません。

後ろから抱えられソファーへと連れて行かれる。

「ちょっ…もんじゃじゃないの?」

そう言いつつも本気で逃げたりしないあたしは、貞操観念が緩い。
さっき、莉壱が彼氏だってことうっかり忘れちゃってたから、挽回のためにも彼女らしくしますよ?
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