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甘えた
第10章 10
あたし達はまだセックスをしてない。散々あたしだけ弄り倒されちゃったりしてるけど、莉壱が欲を満たそうとしたことは無い。

もっと簡単に手を出してくるもんだと予測してたけど…遂にその時が来たか?!

「都羽は何もしなくていいからね?」

「え?」

膝立ちでソファーの背もたれと向き合わされ、言葉の通り、勝手に手際よく推し進めて行く。留め具が外されたスカートがスルッと膝元に落ちた。

あたしの下着を途中まで下げた莉壱は、ハーフパンツから剥き出しにした勃起したモノを秘部へと宛がい、両手でぴたりと閉じたあたしの股の間を擦りながらゆっくりと前後に動き始めた。

「腿に肉がついてないから三角地帯がスカスカする…」

クレームがついたので、膝をずらして股の隙間をきつくしてやる。

素股?……素股でイクの?そういう性癖なんだ…まぁ、ちょっと太腿を貸すくらいならいいかな。

シャツの中へと滑り込んできた手に、ブラの上から胸を揉まれる。背中に熱い息を感じた瞬間ブラの締め付けが緩み、莉壱の柔らかな指の熱が直に伝わってきた。
中指で乳首を捉え、親指で横胸を撫でまわされる。

「…っん……ふ…」

あたし、もう…貸すどころじゃな…い…

莉壱の熱と匂いに包まれると、体の中心から疼きが押し寄せて口から悦びの甘い声が零れだす。
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