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甘えた
第10章 10
「…生は…だめっ…やっ…ぁ」

「俺も責任とれないよ?先月16になったばっかだし」

男が結婚できるのは18になってから、ってそういう問題じゃなくて…

「莉壱…擦るの止め……っああ!」

再び痙攣が。体を起こしていることすら辛いのに、背もたれに押し付けられて、莉壱の腕に操られるように為すがまま。

「俺ももうすぐだから、そのままイッてて」

体を震わせ、掠れた喘ぎを上げ続けるあたしをそのセリフで何度も騙しながら、とうとう莉壱はバスタオルに放出した。

着衣が乱れたまま、ぐったりとソファーの背もたれに体を預けていると、何事もなかったかのように身なりの整った莉壱に背後から抱き締められる。

「明日もシていい?」

耳元でいやらしく呟く。

莉壱は良かったんだ…?あたしも気持ち良かったけど、なんだか犯されてるみたいな行為は楽しくない…むなしいかも…

むなしい気持ちを押し留めようと、あたしは振り返って莉壱の首に手を廻してしがみついた。

「なぁに、どーしたの?」

「んー後戯」

「そっか」

ふふっと笑って、ぎゅうっと抱きしめてくれる。
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