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甘えた
第10章 10
「ねぇ莉壱?」

「なぁに?」

「さっき16って言ってた気がするけど17の間違いじゃない?」

「ふつう自分の歳は間違えないでしょ?」

「そうだけどさー、でも2年生だよね?」

一瞬、体を固くした莉壱。

「俺は1・年・だっ!まさか都羽…俺の歳も学年も知らなかったとか?」

「あーうん……知らなかった」

まじでーっ!!

今あたし衝撃の事実発覚に激震中!

どーりで幼い表情とか子供っぽいところがあったんだ。
成長期だから個人差あるだろうけど2年生の光政と比べても違和感あったんだよねぇ。

ってことは…1年生に受験勉強を見てもらって、おまけにバカ呼ばわりされてたってこと?ショックで…す。

抱き合っててよかったー、今あたしの顔、百面相…


「ひどいなぁ…都羽は俺のこと、なんにも知らないんだね」

そりゃね、アンタみたいに裏でコソコソ嗅ぎ回って情報集めたりしてませんよっ。
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