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甘えた
第10章 10
「それから家族4人に?」

「……一緒に住んだ事はない。…アイツは祖父の残した家で一人で暮らしてたから」

さらに口が重くなってきた。そして苛立ちを露わにした。

「なんでアイツの話ばっかり聞きたがるの?」

「違うよ。あたしは莉壱の話が聞きたいの。せっかく莉壱にお兄さんができたのに一緒に住んだことないって寂しくなかった?」

さりげなく話を続けるフリをして『寂しい』のワードで莉壱を煽った。

「都羽…離して」

「ん?」

首に巻き付けていたあたしの腕が解かれた。

「いい加減、服着たら?」

そう冷たく言い放ってテーブルの方に行ってしまった。
ここまでだったか……ふぅ。少しずつ心を紐解いていけばいっか。


帰りの電車の中で「I want to stay with you」を調べた。

あたしは、(もんじゃに行かないで)莉壱とここに居る(希望)と英語にしたつもりだったのに、「あなたと一緒にいたい」って意味なんだって…

意味としては合ってるかもしれないけど、ニュアンスが全然違うっ!

「I want to be with you」なんて……プロポーズ並みの口説き文句らしい…

ああ、あたし何て恐ろしい言葉を言わされてたんだ…無知って恐ろしい。
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