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甘えた
第10章 10
《これから電車に乗ります》
電車に乗る前に莉壱にメッセージを送る。
降車駅近くになって返信が来た、今授業が終わったみたい。
《ちょっと遅れる。ぴーちゃんが先に行ってる》
《はい。もうすぐ着きます》
部屋の玄関前にぴーちゃんが待っていて、開けてという様に鍵穴を指した。
室内に入ると部屋主も居ないのに、ひんやりしている。24時間空調管理されてるなんて、さすがセレブ!
ぴーちゃんが途中で買って来たらしいアイスをテーブルの上に転がした。
「わぁー、梨味だ?!」
3つあるうちのひとつをあたしに、ひとつは冷凍庫にしまわれた。
「ありがとう。お金払うね、いくらだった?」
鞄から財布を取り出すと、ぴーちゃんは両手で制止のサインを出す。
「じゃあ今度、ぴーちゃんへのアイスを冷凍庫に入れとく。名前を書いておくね、莉壱に食べられないように。ふふっ」
ぴーちゃんは笑顔でコクコクと頷いた。
夏の到来で気温が上がり、アイスの溶ける速度も上がる。
電車に乗る前に莉壱にメッセージを送る。
降車駅近くになって返信が来た、今授業が終わったみたい。
《ちょっと遅れる。ぴーちゃんが先に行ってる》
《はい。もうすぐ着きます》
部屋の玄関前にぴーちゃんが待っていて、開けてという様に鍵穴を指した。
室内に入ると部屋主も居ないのに、ひんやりしている。24時間空調管理されてるなんて、さすがセレブ!
ぴーちゃんが途中で買って来たらしいアイスをテーブルの上に転がした。
「わぁー、梨味だ?!」
3つあるうちのひとつをあたしに、ひとつは冷凍庫にしまわれた。
「ありがとう。お金払うね、いくらだった?」
鞄から財布を取り出すと、ぴーちゃんは両手で制止のサインを出す。
「じゃあ今度、ぴーちゃんへのアイスを冷凍庫に入れとく。名前を書いておくね、莉壱に食べられないように。ふふっ」
ぴーちゃんは笑顔でコクコクと頷いた。
夏の到来で気温が上がり、アイスの溶ける速度も上がる。