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甘えた
第11章 11
莉壱から離れダイニングテーブルで受験対策プリントの問題に意識を集中させた。
シャンプーの匂いに鼻孔がくすぐられ集中が途切れる。いつの間にか汗を洗い流し、さっぱりとしたした莉壱がリビングに戻ってきていた。
髪を乾かさないままバスタオルを頭から垂らし、テーブルの周りを一周するとあたしのすぐ横で立ち止まった。
顔を上げプリントから莉壱へと視線を移す。
莉壱はバスタオルで俯く顔を隠したまま。
「昨日はごめん」
ちゃんとあたしの言ったこと分かってくれたんだ。昨日メッセージで謝ってくれたけど、こうしてきちんと向き合ってくれたことが嬉しかった。
莉壱のおなかに顔を押し付け、そうっと抱き締めた。
「うん…」
「カレー食べる?お詫びのシルシ」
「ふふっ。それでカレー作ってたの?食べたいな。おいしそうな匂いがしてたもん。ご飯炊いた?」
「あ、まだ…」
笑いを溢したあたしはお米を研ぎにキッチンに向かう。
本当はいい子なんだ。ちゃんと教えれば理解してくれるし、莉壱には学習能力がある。長谷川くんにも協力してもらおう。
シャンプーの匂いに鼻孔がくすぐられ集中が途切れる。いつの間にか汗を洗い流し、さっぱりとしたした莉壱がリビングに戻ってきていた。
髪を乾かさないままバスタオルを頭から垂らし、テーブルの周りを一周するとあたしのすぐ横で立ち止まった。
顔を上げプリントから莉壱へと視線を移す。
莉壱はバスタオルで俯く顔を隠したまま。
「昨日はごめん」
ちゃんとあたしの言ったこと分かってくれたんだ。昨日メッセージで謝ってくれたけど、こうしてきちんと向き合ってくれたことが嬉しかった。
莉壱のおなかに顔を押し付け、そうっと抱き締めた。
「うん…」
「カレー食べる?お詫びのシルシ」
「ふふっ。それでカレー作ってたの?食べたいな。おいしそうな匂いがしてたもん。ご飯炊いた?」
「あ、まだ…」
笑いを溢したあたしはお米を研ぎにキッチンに向かう。
本当はいい子なんだ。ちゃんと教えれば理解してくれるし、莉壱には学習能力がある。長谷川くんにも協力してもらおう。