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甘えた
第11章 11
子供のような常識の莉壱に後どれだけ教育をしなくちゃいけないんだ?火の始末、謝り方、寂しいって言葉も教えたよね。

頭だけは良いクセに抜けてるところがあるんだよね…

食欲をそそるスパイシーな香りを放つ鍋をおたまでかき回している莉壱の後ろで腕組みをし肩口に顎を乗せて覗き込む、あたしのお気に入りのポジション。

「暑いから離れて…」

灼熱地獄のキッチンで軽く拒絶される。あたしはさっきの話の続きをしたかった。

「なんで下に降りてきたの?」

「信号待ちしてる都羽が見えたのに、なかなか戻って来ないから見に行った」

「そうなんだ」

勘のいいヤツ…

「莉壱は人を殴って楽しい?」

「別に…」

「そう…」

説教の続きをするつもりで話を振り、手本となる長谷川くんを引き合いに出そうとしたが…引っ込めた。今はまだ莉壱にとって逆効果なだけだ。

以前、光政にも似たような質問をしたことがある。騎馬戦の時だったかな…光政は拳を交えることに男として意味があるようなことを言っていた。

けど莉壱の答えは『別に』だった。あたしを助ける為とはいえ、向う見ずに必要以上に攻撃をしていた。なによりあの目が…

「もうっ分かったよ、都羽の言いたいことは分かったから」

分かってなさそうだったけど、今はそういうことにしておこう……
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