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甘えた
第12章 12
後ろから抱え込まれキャビネットの前に立たされた。莉壱が一番上の引き出しを開ける。

「ぴーちゃんが誕生日にくれたの」

見覚えのある箱が目に飛び込んできた。0.01ミリの文字が…
えーーっ!ゴムあるじゃん。この間、ゴムが無いって言ってなかったっけ?!

「封、開けといて」

箱を渡され、後ろ向きのまま二人でベッドに腰かけると、肩に掛けっ放しだったバスタオルが外される。


「都羽…」

後ろから首に唇を這わす。
あたしは慌てて箱を覆うフィルムを毟る。

莉壱はあたしの脚を開くと膝に引っかけて、あたしの膝裏を触り始めた。


「俺のこと好き?」

「うん。…好き」

指が弱い刺激を放ちながら何度も往復する。
膝裏しか触られていないのに腿の内側まで疼きだす。

だんだんと体じゅうが莉壱の指を求め、敏感に腫れあがる。

「もっと、いっぱい触って…」
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