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甘えた
第12章 12
「こっちにおいで」
「ちょっと待って…」
手を引かれ廊下に上がる寸前に足の裏が汚れた靴下を脱ぐ。
黒いソファーを通り過ぎ、奥へと続くドアの前に連れて来られた。
ドアの先は初めての場所。リビングにベッドもソファーもあるのに、いったい何があるんだろう?
莉壱がドアを開ける。8畳程の普通の部屋だった。
普通というか…あたしの部屋と同じように勉強机と引き出しタイプのキャビネットとシングルベッドがある学生らしい部屋。
机の上には開きっぱなしの問題集があり、足元には参考書や問題集や英語のタイトルの本が乱雑に積み重なっていて、床にノートパソコン、ヘッドホン、学校の鞄や教科書も雑然と置いてある。
ベッドの上には上掛けが足元の方にたぐまっていて、莉壱がここで寝起きしているのを物語っている。
「俺の部屋…散らかってるけど」
驚いて莉壱を見る。
「莉壱も勉強してるんだ…?」
真顔で聞いた。勉強してるとこなんて見たことないし、学校で授業受けてるだけで出来ちゃうんだろーなって勝手に思い込んでいたから、こんながっつり勉強してるとは驚きだった。
「当たり前だろ?都羽が帰った後してるし」
「ちょっと待って…」
手を引かれ廊下に上がる寸前に足の裏が汚れた靴下を脱ぐ。
黒いソファーを通り過ぎ、奥へと続くドアの前に連れて来られた。
ドアの先は初めての場所。リビングにベッドもソファーもあるのに、いったい何があるんだろう?
莉壱がドアを開ける。8畳程の普通の部屋だった。
普通というか…あたしの部屋と同じように勉強机と引き出しタイプのキャビネットとシングルベッドがある学生らしい部屋。
机の上には開きっぱなしの問題集があり、足元には参考書や問題集や英語のタイトルの本が乱雑に積み重なっていて、床にノートパソコン、ヘッドホン、学校の鞄や教科書も雑然と置いてある。
ベッドの上には上掛けが足元の方にたぐまっていて、莉壱がここで寝起きしているのを物語っている。
「俺の部屋…散らかってるけど」
驚いて莉壱を見る。
「莉壱も勉強してるんだ…?」
真顔で聞いた。勉強してるとこなんて見たことないし、学校で授業受けてるだけで出来ちゃうんだろーなって勝手に思い込んでいたから、こんながっつり勉強してるとは驚きだった。
「当たり前だろ?都羽が帰った後してるし」