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甘えた
第12章 12

「そお?」

莉壱が濡れた舌を出して、舐める仕草をいやらしく見せつける。それが欲しくて唾液を滴らせながら舌を差し出す。

「舐めて欲しい?」

「莉壱の舌が好き…」

あごを掴まれ、舌先から中腹まで何度も舐め上げられ、その度にあたしは蕩けた顔を歪めぎゅっと目を瞑る。


「感じてる都羽、かわいー。俺もう我慢できないから挿れていい?」

「うん…挿れて」

あたしも、もう我慢できない…

「あれ?ゴムどこやった?」

「そこらへん…」

莉壱がベッドの上を見まわす。

「あっ、落ちてんじゃん」

拾い上げて口に咥える。

あたしの下から脚を抜くとあたしをベッドに横たわらせ、ゴムを装着しだした。

「初めてだから、やさしくしてね?」

意味不明な言葉が聞こえた。

「へ?」

「俺、どーてーだから」
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